今日ひろくつかわれている握力計や長座体前屈計では7セグメントディスプレイを備えたものが多いです.そこで,7セグメントディスプレイに表示された数字を小型マイコンで読み取り,その結果を無線通信にて本部へ送るシステムを作成しています.下の図は試作で作成たものです.下の図が表側になります.大きさは幅50mmとかなり小型になっており,握力系に付けても邪魔になりません.電源は単4電池4つで駆動します.また,認識結果を表示する7セグメントLEDを備えてあります.これは,この基板の裏側に7セグメントディスプレイが隠れてしまい,被験者には直接握力を見ることができないためです.また,ここでは取り付けていませんが,Felica🄬のカードリーダを取り付けられるようになっており,被験者が持つカードをかざすことで誰が握力を計っているかがわかるようになっています.

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こちらが裏側になります.2つのカメラが備わっているのは少しでも7セグメントディスプレイと近づけて撮影するためです.2つにすることで7セグメントディスプレイを2分割に撮影し,被写体である7セグメントディスプレイとカメラとの距離をより短くしています.カメラの周りには14個の調整可能なLEDがあります.これにより,光源が一定になることで認識の精度を非常に高められます.なお,この図からは分かりませんが,カメラの下には無線通信モジュールであるTWELite🄬が配置されており,これにより各種デバイスの制御,文字認識,そして結果を無線により送信することができます.

GraspingPowerBack

 

これらのデバイスにより,握力および長座体前屈の結果を読み取り,本部へ無線通信により送ることができます.