XBeeを使っていると,モジュールによってはうまく操作できなくなることがあります.ここでいう「操作」とは,X-CTUによるXBeeの管理を指します.なぜか頻繁に下のような「Resetボタンを押してください」というダイアログが現れます.次に書く対処法は,「こうすれば絶対大丈夫」というものではありません.ひょっとしたら,たまたまだったかもしれません.そのことを留意して読んでください.

Reset

まずは環境を示します.

  • XBee - XBP24BZ7UIT
  • USBシリアル変換インタフェース - AKI-XBEE-USB
  • XCTU - 6.1.2

2個のXBeeモジュールがあり,1個はAPI Coordinator,もう1個はAPI End Deviceとします.Coordinatorは既に安定して動作しているものとし,問題のあるモジュールはEnd Devicceの方だとします.


対処1:お決まりの再起動

まず,おかしい動作をしたときには次のことをしてみてください.

  • USBシリアル変換インタフェースをパソコンからはずす
  • XCTUを閉じる
  • USBシリアル変換インタフェースを再びパソコンに装着する
  • XCTUを再び起動する

そもそも,XCTUを立ち上げた状態で,かつUSBシリアル変換インタフェースをパソコンに装着した状態で,別のXBeeモジュールに付け替えることは禁止されています.こうすると,動作がおかしくなることが多いですので控えておきましょう.


対処2:ファームウェアの更新

ファームウェアを書き直すことで,正しくXBeeモジュールが動作するようになることがあります.そこで,下図のようにファームウェアの書き込みを行いましょう.仮に,既に最新のファームウェアが書き込まれている場合でも,もう一度書き込むと動作が安定することがあります.

WriteFarmware

 

場合によっては,USBシリアル変換インタフェースのCOM番号を指定した時点で数のようなエラーが発生することがあります.その場合には,Recoveryを選択したのち,適切な型番を指定してファームウェアを書き込んでください.

RecoveryXBee