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3ビットカウンタ

次に3ビットカウンタを作成します.といっても,すでにあるカウンタ回路74HC161を使いますのでそれほど難しくありません.このICのには4個のフリップフロップが含まれており,4ビットまでの信号を数えることができます.従いまして,最上位1ビットは使われません.下の図には74HC161の接続方法が描かれています.

注意しなければいけないことは,このICが74HCシリーズであるということです.デコーダ,セレクタおよび減算回路はすべて74LSシリーズだったのですが,これだけは74HCにしてあります.74LSシリーズはTTLでできており,電流駆動型ですが,74HCシリーズはCMOSでできており,電圧駆動型です.従いまして,少しの電圧的変化でも動作が不安定になってしまいます.ということは,バイパスコンデンサが重要になるということです.もし正しくカウントしてくれないようであれば,バイパスコンデンサの位置をなるべくICの電源に近づけたり,バイパスコンデンサの静電容量を変更してみてください.

カウンタ回路図

 

実験と報告

上記の回路図にもとづき回路を作成してください.そして,CLK(TP1),TP2,TP3,TP4の4信号をオシロスコープで観測してください.発振器の報告と同様,タイミングチャートを描くときには各信号を重ねることなく縦に並べるようにしてください.

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